34歳で元世界ランク4位の錦織は前週まで行われていたパリオリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)に出場。5大会連続5度目のオリンピックとなった同大会はシングルス、ダニエル太郎と組んだダブルスで初戦敗退。それでも柴原瑛菜とのペアで臨んだ混合ダブルスでは8強入りした。今大会は1回戦で世界ランク55位のA・ミケルセン(アメリカ)を逆転で下し初戦を突破すると2回戦では第8シードで同11位のS・チチパス(ギリシャ)を6-4, 6-4のストレートで、そして3回戦では同43位のN・ボルジェス(ポルトガル)を6-3, 6-4で下し2016年以来8年ぶりとなるベスト8へ駒を進めた。
一方のアルナルディは3回戦で世界ランク42位のA・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)と対戦。4-6, 7-6 (7-5), 3-0の時点でダビドビッチ フォキナが棄権したため8強入りを決めた。
また、雨天による悪天候のため、3回戦と準々決勝はダブルヘッダーとなっており、現地時間10日の13時ごろに3回戦を消化。両選手この日2試合目となる。
錦織とアルナルディは初の顔合わせ。錦織にとっては3回戦終了後から約8時間が経過した現地22時46分に試合が始まった。
この試合、互いにサービスゲームをキープして迎えた第1ゲーム第3ゲーム途中雨が降り出し約15分間中断を挟んだ。再開後の第5ゲーム、錦織はアルナルディを前後に揺さぶりブレークチャンスを握ると、最後は相手がダブルフォルトを犯し先にブレークに成功した。直後の第6ゲームでは強烈なフォアハンドウィナーを決められブレークバックを許すとゲームカウント4-5で迎えた第10ゲームで2度目のブレークを奪われ先行された。
第2セット、錦織は徐々に疲労の色が見えるなか第2ゲームでロングラリーの末にブレークを許し追いかける展開となるが、第5ゲームでブレークバックしイーブンに。しかし、終盤第12ゲームでブレークを許し力尽きた。試合時間は2時間。現地時間では11日の0時47分を回っていた。
勝利したアルナルディは準決勝で第5シードのA・ルブレフと対戦する。世界ランク8位のルブレフは準々決勝で第1シードでのJ・シナー(イタリア)をフルセットで下しての勝ち上がり。
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