ロッテ小川龍成、ファウルで粘り逆方向へコツコツ「こういう形でやっていけばこの世界で生き残る道はあるのかなあと、すこし感じています」
契約更改を終えたロッテ小川龍成内野手の表情は充実感に溢れていた。今年一年を振り返り「まだまだやることはあるが、いいシーズンでした」と振り返った。そして「来年は1年間、レギュラーとして活躍しリーグ優勝をしたい」と決意を語った。
今シーズンの小川のスタイルを象徴する試合が5月1日のバファローズ戦にあった。肌寒い雨が降りしきる神戸のグラウンド。9番セカンドでスタメン出場すると第1打席 右前打。第2打席は一塁内野安打。3打席目が左前打。4打席目と5打席目は二塁の失策で出塁。3安打猛打賞で全打席出塁を記録した。なによりも特筆すべきだったのは5打席で相手投手に投げさせた球数は34球にもなったことだ。ファウルで粘って粘って出塁をした。この試合は2点ビハインドの九回に5点を入れて逆転勝ち。小川の執念がもぎとった勝利と言っても過言ではなかった。