DeNA石田裕太郎 入来コーチの言葉「焦る必要はない」を心の支えに2軍で成長
DeNAのドラフト5位・石田裕太郎投手(22)=中大=がプロ初登板で先発し、5回5安打1失点で初勝利を挙げた。
芽吹きのときを待ち、根を伸ばしてきた。ドラフト1位の度会(ENEOS)ら同期入団の新人が次々とデビューを飾った中、石田裕は春季キャンプから2軍で汗にまみれてきた。
「長く野球をやるための1年目」と自らに言い聞かせ、ファームで先輩投手の練習姿勢や投球術に目を光らせた。大卒ルーキーは即戦力と見る向きがあるが、「焦る必要はない」という入来2軍チーフ投手コーチの言葉を心の支えに研鑽(けんさん)を積んだ。
入団時の体重は74キロ。180センチの身長からすると細身だった。フィジカル面に伸びしろがあり、大学時代よりも本格的なトレーニングで強化。5キロ増えた体つきは一回り大きくなった。
入来コーチは「制球力はプロ野球界でも上位に入る。目標を立ててコツコツできる選手。小手先でごまかすような投球はしてほしくない」と成長を願う。まだ進化の途上。これから開花のときが来る。