【9/15 2軍 D0-2SB マジック10】福田幸之介、制球に苦しみながらも見せた5回3安打無失点の粘投
◇15日 ウエスタン・リーグ 中日0―2ソフトバンク(ナゴヤ)
中日の福田幸之介投手(19)が先発し、5イニングを3安打無失点。制球に苦しんで毎回のように走者を背負いながらも、93球で5イニングを投げきった。試合は2番手の石川翔が7回に2点を失ったことで惜敗。優勝マジックを10としているチームは首位攻防3連戦を2勝1敗で終えた。
みなぎる気合で力みながらも福田がマウンドで粘りきった。「状態が悪い中、ゼロに抑えられたことはよかったですが、チームが3タテしたいという思いがあった中で打撃につながる投球をしないと話にならない。そこが反省です」。降板後はこう振り返った。
左腕自身にとって、雪辱のマウンドだった。8月13日のソフトバンク戦(タマスタ筑後)では、1回に5失点。「入りは全力で、自分の持っている最高の球を投げようと思っていました」。この日は1回2死から吉田を歩かせるなど25球を要したが、この試合の最速150キロを計測するなど課題の立ち上がりを無失点。以降は、3四球を与えるなど塁上を走者でにぎわせたが、本塁は踏ませなかった。
結果で見れば、5イニング無失点。ただ、井上2軍監督は「制球が悪いときはどう修正すればいいのかとか、そういったところを突き詰めて登板までの時間を練習しなさいよという話はしました」。期待が大きいだけに、厳しい評価を語った。
今季終盤戦での1軍デビューを目標に掲げていた福田。「もっと完璧な投球をしないと1軍には呼ばれない。内容にもこだわって、修正していきたいです」。一段ずつ階段を上っていく。
