DeNA戸柱恭孝が見せる若手への心配り 前向きな声掛けでドラ5石田らの飛躍を後押し

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DeNA戸柱恭孝が見せる若手への心配り 前向きな声掛けでドラ5石田らの飛躍を後押し
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270: 名無しさん@おーぷん 24/08/22(木) 12:46:51

 DeNAになくてはならない存在だ。34歳の戸柱恭孝捕手は若手への心配りを惜しまず、チームを支えている。献身的な行動の根底にあるのは、プロとして駆け出しの頃に味わった経験。「若かったときに、しんどい思いをけっこうした。そういう思いをさせたくない」と率直に語る。

 先発マスクをかぶる機会は決して多くない。それでも、積極的に投手に助言を送り、縁の下で活躍を後押ししてきた。ドラフト5位・石田裕(中大)は「めちゃくちゃありがたい」と感謝する一人だ。

 2人は春季キャンプを2軍で送った。6月のデビュー戦から4連勝を飾ったルーキーは、経験豊富なベテラン相手にブルペンで投げ込み、期待と不安が交錯した未来に希望を持つことができたという。

 自信を深めたのは、高めの直球の威力だった。制球できずに浮いても「強さがある」と励ましてもらった。大学まで高めで勝負することはほとんどなかったが、トレーニングで球威が増したプロ入り後は狙いを持って投じ、押し込んで打ち取れるまでになった。

 戸柱は石田裕が1軍で投げ始めた当初、降板後にベンチで隣に腰掛け、試合の肝となる場面や配球を一緒に振り返った。「例えば抜け球でボールになっても、それは必ずしも悪いことじゃない。どう利用するかを考えたら選択肢が広がる」などと言い聞かせた。

 前向きな言動はナインの寄る辺となった。シーズン序盤には、日に日に厳しくなるマークに苦戦したドラフト1位・度会(ENEOS)を鼓舞。制球面に苦しんだ来日1年目のジャクソンとバッテリーを組んだ際には直球主体で導き、強みを再認識させた。

 6月には9年目で初めて1軍で一塁守備に就いた。試合前にはいまなお、捕手としての守備練習の合間を縫い、一塁でノックを受ける姿がある。全てはチームのため。早出練習にも精力的に励み、出番に備えている。

 約3週間ぶりに先発マスクをかぶった8月20日の中日戦では3安打2打点を記録し、お立ち台で脚光を浴びた。

 三浦監督は戸柱がベンチで若手に声を掛ける姿をよく目にするといい「ここ数年で考え方が、がらっと変わった。自分のことだけじゃなく、チームのことを考えている」と目を細める。久々の先発出場での好結果には「みんな喜んでいた。俺自身もうれしかった」と実感を込めた。

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