落合博満「宮本、お前サードわかってねーな」
長年にわたって守備範囲の広い遊撃でプレー。スローイングには自信があったが、三塁守備では遊撃のように「足使っちゃうと間に合わないんですよね」。いろいろな人から教えてもらっているうちに徐々に慣れていったという。
アドバイスを受けたなかには、特に印象に残る人がいる。ある年の球宴だった。「お前、サード分かってねーな」と声をかけてきた人物が。当時中日の監督を務めていた落合博満氏(71)だった。現役時代にNPB史上唯一3冠王を3度獲得したことで知られる天才打者の落合氏だが、内野の複数ポジションを経験した名手でもある。
