【中日】井上監督、自らバット!若竜に3時間超&1000本超ノック!!秋季キャンプスタート「僕の方がバテた」
中日の高知キャンプが1日、高知市の春野総合運動公園野球場で始まった。井上一樹監督(54)は初日からサブグラウンドで若竜に3時間以上にわたりノックを浴びせた。1000本超で、2日も行う予定。選手の跳ねっ返りを期待する2日連続の千本ノックが選手への”宣戦(1000、1000)布告”。ナインよ、限界突破せよ―。
ランチを終えた午後1時前。ノックバットを握った井上監督がサブグラウンドに登場した。「シーズン中は担当コーチが打つけどね」。異例のノック。メインの対象は捕手の石伊と味谷、内野手の福永、辻本。2時間を超え、3時間を超え…。計1038本となった。
「僕の方がバテてね、脚がついていかなくなっちゃって。途中で退散ってわけにもいかなかった。あしたもあさってもこんだけ打たなきゃいけないのか、と思うとゾッとするんだけどね」。指揮官は疲労で脚をさすった。
練習漬けにしたい。2月の春季キャンプはどうしても選手は実戦へ向けて調整する。「春は量の確保が難しい。秋はとことんね、限界を突破しなさいというところです。そういう意味では、まずまずのスタートを切れました」。ニヤッとした。
福永は二塁レギュラーを期待されながら、けがに泣いた。復帰しても足の運びに課題は残る。捕球時に両足はそろっていないか、体とグラブの距離は適切か。確かめつつ、次から次に飛んでくる白球を追いかけた。「辻本は遊撃も二塁も、ユーティリティーに守れると1軍に残るチャンスがある」と指揮官。ときに元気よく、ときにピリッとさせながらノックバットを振り続けた。
