中日はDeNA戦(横浜)で、両チームが3本ずつ本塁打を打ち合う壮絶な打撃戦を9―8で制した。3番の上林誠知外野手(30)、4番の細川成也外野手(27)、5番のジェイソン・ボスラー外野手(31)が2本塁打を含む計8安打4打点と勝負強さを発揮。Aクラス入りをかけた相手との負けられない3連戦に先勝し、3位との差を1・5ゲームに縮めた。
12年間、閉ざされたクライマックス・シリーズ(CS)への扉を開くため、絶対ものにしたいDeNAとの3連戦。試合終了までもつれる乱打戦となった初戦を今季最多の9得点で制した。けん引したのは竜のクリーンアップトリオだ。
まずは3番・上林。序盤に3点を追う劣勢にも「反撃ののろしを上げるつもりで打席に入りました」と4回の先頭でDeNAの先発・ジャクソンが投じた初球の低めのチェンジアップに反応した。舞い上がった打球は右翼ポールを直撃する15号ソロ。リーグ2位の24盗塁と合わせ、シーズン15本塁打&15盗塁を達成した。チームでは1975年の高木守道(17本塁打、16盗塁)とローン(16本塁打、20盗塁)以来、50年ぶりの記録に「もっと先を目指していきます」とうなずいた。
上林の一発に、調子を落としていた4番も呼応した。同点の7回1死二塁で細川。既に2安打を放っていた主砲は宮城の真ん中にきたフォークをフルスイング。左翼フェンスを直撃する適時二塁打で試合をひっくり返した。9回にも右前打を放ち、昨年8月18日の阪神戦(バンテリンドームナゴヤ)以来となる自身3度目の1試合4安打。前カードのヤクルト戦(同)では計11打数無安打だっただけに「ずっと打てていなかったけど、大事な試合で打ててよかった」と汗を拭った。
点取り合戦にけりをつけたのは5番・ボスラー。粘るベイ打線に追い付かれた直後の9回無死一塁。伊勢が投じた初球のフォークを振り抜いた。右中間席へ着弾する11号2ランを見届けるとガッツポーズ。「打てる球だけ待っていた。みんながつないでくれたからさ」と笑った。
中軸3人が計8安打4打点、7得点。松中打撃統括コーチは「中軸が機能すれば、勝つよ」と破顔。さらに「上林の一発で1点返してくれたことが大きかった。最終盤にきて投手陣も疲れが見える中で、打線の核となる選手たちが調子を上げてくれたことはいいこと」と続けた。
